浴室リフォームの匠、KANTECです。
戸建て住宅にお住いの皆さんにとっては、リフォームを自由にすることが出来る!というのはすごく楽しみが広がりますよね。
なかでも浴室リフォーム。
快適なバスタイムを過ごすためにこだわりの空間を演出するなんて素適じゃあありませんか!毎日のお風呂が楽しくなる浴室リフォーム、当然力が入ることでしょう。ご家族の意見も交えての家族会議、喧嘩せずに進める必要がありますね。
しかし自由にレイアウトできる反面、どこをどのように進めていけばわからない!なんて悩んでいませんか?
そもそも何をチェックすればいいのか、いくら戸建ての浴室リフォームとはいえ、やってはいけないタブーなどがあるかもしれませんよね。
結論だけ言いますと実は、戸建ての浴室リフォームはマンションの浴室リフォームよりも明確な注意点が1つだけあり、そこさえ意識すればそれほど難しくないんです!
この考え方は弊社も戸建ての浴室リフォームの際にはしっかり意識している点ですので参考になれば幸いです。そしてこの考え方を実践することで、結果としてコスト削減の考え方も身に着けることが可能なんです。その方法も記事にしていますのでご確認くださいね。
ここでは戸建ての浴室リフォームについて、匠の視点からの注意してほしい点をまとめてみました。読み終えていただければきっと、後に後悔するリスクを大幅に減らすことができますよ!
【重要】戸建て浴室リフォームの注意点
在来浴室の場合、床タイルや壁タイルのヒビ、浴槽とタイルの目地から下地である土台などに水が侵食しているケースがかなり多いです。
特に脱衣所と浴室間の間仕切り部分の土台などは腐っていることが多く、大半は入れ替えることになります。脱衣所の床がポコポコしている場合などはまず間違いないでしょう。
そして。
この腐食、一般的な量販店ではまず見分けることはできません。
解体して基礎自体が腐食しているとわかったとして、その上にある土台だけを変えたところでどうにもなりません。
基礎自体の交換に追加費用の請求が発生し、お客様にもご迷惑がかかることになります。
以前、量販店の下請けをしていた際に量販店のスタッフから、
「お客さんに追加費用は言えないので、土台だけは交換しておいてください!」
という話を振られたことがあります。
こんな事、本当にお客様のためになりますか?何かあった時の責任はだれがとるのでしょうか?
追加費用が発生してでも、処理はすべきです。しかし、このような事態をある程度事前に提示できるかできないかが、真のプロフェッショナルといえるのではないでしょうか。
現在のシステムバス(ユニットバス)は性能も良い為、水漏れの恐れはほぼありません。しかし、基礎が腐食してしまっている等の重大な症状があった場合は、浴室が納品される前に的確な処置をすることが非常に重要です。
戸建てに多い在来工法の浴室
浴室のリフォーム依頼を受ける際、確認するポイントの一つにマンションか戸建てか?を必ずお伺いしています。
マンションは管理人さんとの兼ね合いも出てくるのですが、その点戸建ての場合は近隣に影響さえ出なければ自由に浴室のリフォームができます。
リフォーム前の戸建ての場合、現状がユニットバスであることはまだ少なく、タイル張りの在来浴室であることが多いです。しかし、戸建住宅の浴室は様々な形の仕上げ方法が増えてきており、最近では在来工法の特徴でもあるタイル張り仕様だからといって全てが在来工法浴室とは限りません。
目安として、2000年より前の一戸建住宅の浴室仕上げはタイル張りの在来工法が主流でしたので、参考にしてみてください。
戸建て:浴室リフォームの流れ
施工を行う流れは以下のようになる場合が多いです
1、既存浴室の解体
在来浴室お風呂を解体し、システムバスの脚を立てるための土間を打ちます。壁の一部と床を壊して設置可能な空間を確保します。
2、床面にコンクリートを打つ
新規のシステムバスを安定して設置する為に床をコンクリートで平らに均します。
3、給排水管の配管移設
既存浴室に設置してある各水道設備管を切り回し、配管をシステムバス(ユニットバス)が接続できる位置まで延ばします。
4、新規システムバス組み立て
システムバスを組み立て設置。床→壁→天井の順番で浴室を作ります。
5、完成
このような流れで浴室お風呂リフォームは行われることになりますが、戸建ての在来浴室は築年数の度合いやメンテナンスをどれだけしてきたかということにより様々な問題点が出てくる場合が多いです。
浴室リフォームの匠が教えるコスト削減方法
このように、追加費用の発生などが十分に考えられる浴室リフォーム。そうでなくとも、少しでもコストを抑えたい!と強く思うのはだれしもそうですよね。
ここでは戸建ての浴室・風呂リフォームのポイントとして3つの賢い選択方法をお教えしちゃいます!
1、メーカーのこだわりが無ければ、欲しい「機能」を伝える
2、少し前の旧型モデルやメーカー在庫が手配できないかを聞く
3、断熱仕様の素材を選ぶことで、追い焚きコストなどを抑えられる
この3つのポイントは、お客様にとってもコスト削減になりますし、施工する職人にとっても有意義なご提案として協力的になってくれることが多いですよ!
まとめ
戸建ての浴室リフォームをする際に現場の匠が誤解を恐れずに伝えたい事。それは、お客様の予算と本来向き合うべき問題点とのズレが発生した際に、恐れず真摯に伝えることができるかどうか。
職人たちは皆、己の技術を信じてお客様にサービスを提示しています。その中でお客様にもご理解していただきたい部分があることが少しでも伝われば幸いです。今回のこの内容を理解しているだけで、お客様の施工後に発生するリスクは大幅に改善できます!