皆さんのお風呂のサイズはどのくらいですか?と聞かれても、すぐに答えられる方は中々いないでしょう。
実際、「サイズって何?どこを測ればいいの?」という方も少なくありません。
しかし、それを知らずにリフォームを検討するのはかなり危険です。実はお風呂には色々なサイズがあり、リフォームをする際にもその寸法に合わせた商品を選びます。そのため自宅のお風呂のサイズを知っておくことはとても大事なのです。
ここからはお風呂のサイズの測り方から、一般的な「1216サイズ」のお風呂の人気商品を一挙大公開します。この記事を読めば、あなたにとって快適なお風呂のリフォームサイズが理解できることでしょう。
お風呂の広さについて
まずは自宅のお風呂の測り方や、一般的なサイズについてご紹介していきます。
1-1. 広さの測り方と表記
まずお風呂の測り方ですが、測るのは内寸です。お風呂の内側の壁を縦横測るだけでOK。この際、高さは測らなくても問題ありません。
そしてお風呂の広さには色々な表記があります。中でもユニットバスのカタログなどで一般的に使われるのが数字4桁の表記です。
お風呂の短い辺の内寸が120cmで、長い辺の内寸が160cmだった場合、そのお風呂の広さは1216サイズと表記されます。
1-2. 一般的なお風呂のサイズ
一般的にお風呂のサイズは、0.75坪~1坪あれば問題なく使えるとされています。
1.5坪というサイズもありますが、これは車いすで入浴する方や介護を必要とする方向けのサイズです。
先ほどご紹介した表記でいえば、1216・1616・1418・1620といったサイズが0.75坪~1坪相当の広さにあたります。
1-3. 浴槽の広さ目安
ちなみにお風呂全体の広さだけでなく、浴槽の広さも重要です。狭い湯船では十分にリラックスすることが出来ません。
一般的には、100cm~140cm程度あれば1人でゆったりと入ることができるとされています。中でも良く出回っているのが120cmの浴槽です。
また、160cm~180cmの長さがあれば、1人で膝を伸ばして入浴も可能。親子で入っても窮屈ではない程度の広さとされています。
1216サイズのメリット
今回の記事では1216サイズにスポットライトを当ててご紹介していきます。ではまず1216サイズのお風呂にどのようなメリットがあるのか、見ていきましょう。
2-1. 汎用性が高い
まず1216サイズというのは、どんな家庭でも汎用性が高いというメリットがあります。というのも、1216サイズは戸建てでも集合住宅でもよく採用されるサイズだからです。
厳密にいうと戸建ての1216サイズと集合住宅の1216サイズは、実際の寸法が若干異なりますが、表記は同一。
坪数も0.75坪と問題のない広さで、日本のスタンダードなお風呂のサイズといっても過言ではないでしょう。
2-2. 商品の種類が豊富
1216サイズのお風呂は、とにかく種類が豊富です。一般的なサイズということもあり、どこのメーカーも1216のサイズの製品ラインナップは多めに展開しています。
色々なお風呂を吟味したいという方にとっても、1216サイズのユニットバスはおすすめです。
色々なメーカーが様々な機能の付いた製品を販売しているので、選び甲斐があります。
2-3. 比較的本体価格が安い
1216サイズのお風呂は、比較的安く購入できる傾向にあります。
ユニットバスは広さやグレードが上がれば上がるほど、価格も高くなります。一方1216のお風呂はというと、広さもそこそこなので値段もそこまで高くありません。
ユニットバスリフォームの平均相場は50万円~150万円とされていますが、1216サイズならおよそ50万円~80万円前後の予算を検討しておけば十分でしょう。
さらに1216サイズの場合は多く商品が出回っているので、大量仕入れをして大幅に値引きをしてくれる業者も少なくありません。
このような背景から、価格面でのメリットも大きいといえます。
2-4. 保温性が高い
1216サイズのお風呂は約0.75坪。これは1人でお風呂に入るには全く問題ないサイズです。
中にはもっと広い方がいいと感じる方もいるかもしれませんが、最低限のサイズで設計することにはメリットもあります。それは「保温性」です。
お風呂の間取りが広すぎてしまうと、浴室暖房乾燥機があったとしても空間全体を温めるのに時間がかかってしまいます。
一方、1216サイズ程度のお風呂ならシャワーを出して、湯船から湯気を立たせればあっという間に空間全体が温まります。
このように暖かいお風呂をキープするという意味でも、0.75坪は丁度いいサイズなのです。
2-5. お風呂をゆったり使える
1216サイズは120cm×160cmという内寸です。
短い方の幅に合わせて浴槽を設置したとすると、お風呂の長さが120cm。このサイズは身長160cm前後の人にとってゆったりと入れる広さといわれています。
反対に、160cmの長辺に合わせて浴槽を置けば、さらにゆったりとしたお風呂に入れるでしょう。
このくらいの長さがあれば、親子での入浴も全く問題ありません。
このように、0.75坪といっても浴槽の配置次第でかなりゆったりとお風呂の空間を使うことが出来ます。
1216サイズの人気商品
それでは実際に、1216サイズのある人気商品を見ていきましょう。
3-1. リクシル アライズ
お風呂のリフォームメーカーとして国内一位のシェアを獲得しているのがリクシル。そんなリクシルが開発した売れ筋商品がこの「アライズ」です。
すっきりとしたデザインと掃除のしやすさが魅力的なアライズ。
浴槽はリクシル独自のゆったり設計を施した「ミナモ浴槽」です。そして掃除のしやすい「キレイドア」を標準装備。
さらにお風呂全体の印象を作るアクセントパネルのカラーは6色から好きなものを選んでカスタムが可能です。
全体的に無駄がなく、機能的なお風呂といえます。
3-2. TOTO サザナ
メーカーシェア2位にランクインしているTOTOのサザナもまた人気商品の1つです。サザナは機能性と快適性を両立させるユニットバスといえるでしょう。
標準装備でカウンターや収納棚が付いているので、シャンプーなどを直置きする必要もなし。
さらに保温性の高い断熱材を使用した「魔法びん浴槽」を採用。
フタにも断熱材を使用しているので、ダブルの断熱効果でお湯の温度が下がるのを最低限に抑えます。
TOTOならではの技術、「エアインシャワー」も標準装備で節水効果への期待も出来ます。
3-3. Panasonic FZ
続いてパナソニック製FZシリーズのユニットバスです。パナソニックは機能性を追求しつつ、上質なお風呂を演出するのに長けているメーカーといえるでしょう。
中でも注目すべきはお掃除が楽になる「すみピカフロア」。隅まで一拭きで汚れが落ちる、特殊素材の床が標準装備です。
さらにドアの種類も家の構造に合わせて自在に変えることが出来ます。折戸が基本装備となっていますが、柔軟に変更も可能。
またお風呂全体の洗練されたデザインが男女問わず人気を呼んでいます。
3-4. リクシル マンション用ユニットバスBP
1216サイズのユニットバスの中でも特にマンション用として販売されているのがこちら。機能は必要最低限のものが全てそろっており、保温性も抜群。
さらに節水効果が期待できる「エコフルシャワー」が付いているにもかかわらず、お値段は低めに設定されています。
オプション機能などはいらないという方はこのBPシリーズを選んでみるのもいいでしょう。
ライトや床、浴槽などのデザインもシンプルながらに洗練されており、そのままで十分心地よく使えます。
3-5. TOTO シンラ
続いてはTOTOのシンラ。これは戸建て向きの商品です。お風呂をより上質なものにしたいという方には非常におすすめ。
シンラには人工大理石の「ファーストクラス浴槽」が搭載。この浴槽は、首まで浴槽のフチにゆったりもたれかかることが出来る設計です。
さらに浴室乾燥機は通常の機能に加え、衣類乾燥やミストサウナ機能などが選択可能。
そして冬場もつめたくない「ほっカラリ床」が標準装備されているので、床の踏み心地も抜群です。
色々な観点から癒しのバスタイムをサポートしてくれるワンランク上のお風呂といえますね。
もっとお風呂を広くしたい場合は
最後に、もっとお風呂を広げたいと考えている方への裏技をご紹介します!単純に増築するのではなく、節約しながら広さを実感出来る方法もあるので是非参考にしてみて下さい。
4-1. 配管の配置を調節
古いお風呂だと、配管や配線が場所を取っている可能性があります。業者に依頼し、これらの配置を工夫することにより新たなスペースが生まれる可能性があるのです。
ユニットバスを導入する前にこの工事をしておけば、ワンサイズアップしたユニットバスを導入できるかもしれません。
是非こうした配管の間取りを工夫してくれる業者を当たって、スペースを広げる余地があるかどうか聞いてみましょう。
4-2. 浴槽サイズをアップ
お風呂全体の広さはそのままに、ワンサイズ大きな浴槽を入れるのも一つの手です。例えばお風呂にデッドスペースがある場合、この方法を取りやすいでしょう。
使っていないスペースを埋めるように大きな浴槽を導入すれば、お風呂に浸かる時間がより快適になります。
広さによっては足を伸ばして浸かれるようになるかもしれません。
また洗い場が広いお風呂の場合は洗い場の面積を縮小し、浴槽を広げるのもおすすめです。
4-3. 間取りを変更
お風呂の間取りや浴槽の位置を変えるのもおすすめです。
例えば短辺側にお風呂が配置されていた場合、それを長編側にもってくるだけでも数十センチお風呂の幅を広げることができます。
お風呂は10㎝広がるだけでもかなり体感する広さの印象が変わります。
そのため間取り変更はよりお風呂を広く感じたい時に有効です。
4-4. 明るい配色に変更
お風呂の間取りや大きさを一切変えず、ただ色を変えるだけでもお風呂を広く演出することができます。
おすすめなのはホワイトに近い、明るいカラーです。暗い色をベースにしたお風呂よりも、白を基調としたお風呂の方が、実は広く見えるという効果があります。
白は開放感や広がりを感じさせてくれるカラーです。
もしカラータイプの選べるユニットバスの場合は、ホワイト系を選んでみるとよいでしょう。
まとめ
1216サイズのお風呂のリフォームについてご紹介しました。
1216サイズは広すぎず狭すぎず、特に1人で入る方にとっては丁度いいサイズといえるでしょう。
価格的にも手が出しやすく、オプションを付ければさらにグレードアップさせることも出来ます。
商品ラインナップも豊富なので、是非自分の理想に叶うお風呂選びをしてくださいね!