古くなったお風呂や、汚れてしまったお風呂をよみがえらせるために必要なリフォーム。皆さんはリフォームの際に、どういった業者に頼むとよいか、ご存知でしょうか?
実際のところ、「自分のこだわりや理想通りにリフォームしてみたいけど、誰に頼んだら良いかわからない…」なんていう方も少なくありません。
しかし、きちんとリフォーム業者の違いについて知らずに決定しまうのはかなり危険です。リフォームをしてくれる業者は様々な種類がありますが、気をつけなければ中には悪徳業者も存在するのです。
ここからは、お風呂のリフォームにおける優良な業者選びのポイントをご紹介していきます。この記事を読めば、どの選択があなたにとって効率の良いものかが理解できることでしょう。
お風呂のリフォームをする前に
まずお風呂のリフォームの前に、リフォームにかかる予算などをご紹介します。リフォームの基礎知識として知っておくと便利でしょう。
1-1. 必要な予算
まずリフォームにかかる予算ですが、リフォームをする部分にもよります。
お風呂を床から天井まで丸ごと取り換えるリフォームでは、100万円をこえることも。
しかし小型のユニットバスなど、安いお風呂を導入する場合は本体価格だけで30万円前後におさまる場合もあります。
そして工事費は最低でも20万円以上かかると見ておいた方がいいでしょう。
このようにお風呂全体を交換するには、最も安い工事においても総額50万円以上はかかることが想定されます。
もちろんバスタブのみの交換や、天井・壁のみの交換であれば10万円~30万円程度で工事が出来るケースもあるでしょう。
1-2. 工事にかかる日数
例えばドアだけのリフォームや、天井を張り替えるだけの部分的なリフォームなら基本的に工事は1日~2日で完了します。
お風呂を丸ごとユニットバスに交換する場合も、元のお風呂がユニットバスなら1日の工事で済む場合もあります。
一方、既存のお風呂を壊して基礎から作り直す場合は1週間以上かかるのが基本。
これはコンクリートの基礎が乾くまでに2~3日は要するからです。
そのため、解体や基礎作りを必要とする工事などでは1週間~2週間かかるのを見越しておいた方が無難です。
1-3. リフォームの種類
リフォームには様々な種類があります。例えばお風呂の中に手すりを1つ付けるだけでもリフォームといえます。
様々なリフォームの中でも最も大掛かりなのが、お風呂の丸ごと交換。
これにはユニットバスを導入する方法と、在来工法という技術で仕上げる2パターンがあります。
ユニットバスはすでに完成されているお風呂を運んできて、お風呂で組み立てるというもの。
在来工法は職人を呼び、1からオーダーメイドでお風呂を作り上げるというものです。
今ではユニットバスが主流になっていますが、お風呂のデザインなど徹底的にこだわりたいという方は在来工法を採用する場合もあります。
リフォーム業者の種類
それでは続いて、リフォーム業者にどのような種類があるのか見ていきましょう。
2-1. ハウスメーカー系列のリフォーム業者
よくあるのが積水ハウスなどハウスメーカー系列のリフォーム業者です。
こうした業者は家全体とのトータルコーディネートという観点でお風呂を利府フォーム出来るというメリットがあります。さらに部品の知識なども非常に豊富です。
大手のハウスメーカーであれば、依頼するにあたって安心感もあります。
またアフターフォローも24時間体制で整っている場合も多いのがポイントです。
しかし一方で、料金が少々割高になる傾向があります。
こうしたハウスメーカーは下請け業者を使っていることが多く、さらに工事費に広告宣伝費用などを含む場合も…。
予算と相談しながら依頼するのが良いでしょう。
2-2. リフォーム専門業者
リフォームを専門に行う業者もいます。
住宅のリフォームに特化したリフォーム業者であれば、専門的な知識も持っており安心です。プロの目線で様々なアドバイスをもらうことが出来るでしょう。
さらにリフォーム専門業者は、電気やガス、水道の工事に関わる資格保有者が多く在籍しています。そのため専門的な工事にも対応可能。
リフォームに関しては何でもござれといった感じですが、中にはお住いの地域にそういった業者がいない場合も。
また、リフォーム業者の中には悪徳業者もいるのでしっかりと評判を確認しましょう。
2-3. 地域の工務店
地域の工務店にリフォームを依頼すれば、打ち合わせの際に遠くまで行かずに済みます。
さらに工務店では広範囲のリフォームにも対応してくれるのが特徴。例えばお風呂のついでに脱衣所の拡張や、廊下のリフォームをしたいといった要望に応えてくれる場合もあります。
一方でこうした工務店はそこまで安いわけではありません。
通う便利さ、そしてリフォームの範囲、それと金額をよく検討して決めましょう。
2-4. 設計事務所
設計事務所にリフォームを依頼するのもアリです。
設計事務所は設計のみを行い、実際の工事は別の業者に委託することとなります。
中には設計事務所と工務店が提携している場合もあります。
デザインにこだわりたい方や、オリジナリティあふれるお風呂にしたいという方にはこの方法がおすすめです。
プロと一緒に、自分だけのお風呂を作り上げていくことが出来ます。しかし当然ながら設計に別途費用がかかるので注意が必要です。
2-5. 家電量販店
全国展開している家電量販店でリフォームを依頼することも出来ます。
こうしたお店はどこにでもあり、通いやすいのが特徴です。全国展開しているチェーン店なら、安心感もありますね。
さらに家電量販店では人気メーカーの主力商品を中心に取り扱っています。そのため商品のラインナップにも間違いがないのが特徴。
しかも価格が安い傾向にあるので、費用を抑えたい方にもおすすめです。
2-6. 住宅設備メーカー系列のリフォーム業者
TOTOやLIXILなど住宅設備メーカーに直接リフォームを依頼するのも1つの手です。
購入したいユニットバスなど、商品が決まっている場合にはこのような手段もアリでしょう。
住宅設備メーカーは、自社商品を扱う工事業者と提携している場合がほとんど。
そのため、そのメーカーの商品を扱うのに慣れている業者に工事をしてもらえます。
一方、委託費用が発生するので工事費は高くなる傾向にあります。
2-7. ガス・水道・電気系列のリフォーム業者
お風呂全体を取り換えるリフォームではなく、配管や給湯器など一部のリフォームを行う場合はこうした業者に依頼することも出来ます。
例えば水道系の専門業者であれば、水漏れの修繕や配管の取り付けなどのプロフェッショナルです。
それぞれの専門家に依頼することで間違いない工事をしてもらえるでしょう。
安心なリフォーム業者を選ぶには
それでは、間違いないリフォーム業者の選び方についてご紹介していきます。
3-1. リフォーム業者の専門分野や実績を確認
まず大前提として、リフォーム業者が専門とする工事内容が自分のしたいリフォームと合っているか確認することが必要です。
リフォーム業者のHPなどには自社の専門分野が記載されていることがほとんど。
それを見て、自分の考えているリフォームとマッチするか確認しましょう。
また一般家庭でのリフォーム実績が多いかどうかも判断のポイントです。中には店舗や法人向けのリフォーム業者もいます。
チェックする際には一般家庭のリフォームを行っているかどうかも見てみましょう。
3-2. リフォーム業者の口コミを確認
次に重要なのは実際にその業者を利用した人の口コミです。
これは「業者名 口コミ」で検索すればたくさん出てきます。担当者がどのような対応だったか、良い口コミが多いかどうかなどを調べてみましょう。
中には口コミで「値段が高い」や「対応が悪い」などといった声もあります。こうした業者は極力避けるようにしましょう。
3-3. 数社に見積もりを依頼して比較検討
何社かのリフォーム会社を候補にあげたら、それぞれの業者に見積りを依頼してみましょう。
見積りは1社ではなく3社以上にお願いするのが基本です。
これは安い業者を探すためでもあり、対応の差を見るためでもあります。
このとき業者には、複数社に見積りを依頼していることを公言してもOK。これを言うことによってある程度の値引きが効く場合もあります。
3-4. 見積もりの明細を聞く
見積りが来たら、それぞれの業者に明細を聞きましょう。
特に「○○一式」と記載のある場合は要注意。一体何が含まれているのか、細かく聞くことが必要です。この時にしっかりと内訳の言える担当者なら信頼できるといえます。
しかし中には不要な工事を見積りに含めて、高い請求をしてくる業者もいます。
その工事が必要なのか、そうでないのかどうかもしっかりと聞くと良いでしょう。
3-5. 担当者との相性を検討
お風呂のリフォームは大きな買い物です。何度も打ち合わせをして内容を詰めていく必要があります。
そんな時に重要なのが、担当者との相性です。いくら親切な担当者でも、人と人なので相性があります。
これがうまくいかないと、何となく工事も満足いかないものになってしまいがち。
最後に不満が残らないよう、相性もしっかりと検討しましょう。
3-6. 保証制度や万が一の対応が出来るか確認
是非確認していただきたいのがアフターフォローについてです。
依頼する業者がどのような保証体制を敷いているのか聞きましょう。無料保証の期間は何年か、もし突然トラブルが起きたらどうすればいいのか。またサポートは24時間365日可能かどうかなど。
いざという時のためにしっかり聞いておくのが無難です。
無論、こうした保証制度のないリフォーム業者はやめた方がよいでしょう。
リフォーム業者に依頼するときのポイント
最後に、リフォーム業者に依頼するときのポイントについてご紹介します。このコツさえおさえれば、どなたでも交渉上手になれます。
4-1. 家から比較的近い店舗を選ぶ
お風呂のリフォームには何回かの打ち合わせが必要になります。そのため、極端に遠い店舗の業者を選ぶと通うのが面倒になってしまうことも…。
打ち合わせは工事の仕上がりを左右する大切な場です。何度も足を運んで担当と話すことが重要。
そのためには通うのが面倒にならないよう、通いやすい近場の店舗を選びましょう。
4-2. 予算は言わない
リフォーム業者に見積りを依頼すると、「予算はいくらくらいですか?」と聞かれることがあります。
しかしこの時、予算を言ってしまうのはNG。その予算に合わせて、ギリギリまで高くした見積りが来ることがあるのです。
そのため予算は検討中という形で濁し、見積もりが来てから無理のない範囲で予算組みをするのが無難でしょう。
4-3. 工事のデメリットもヒアリングする
リフォーム業者の担当は、あらゆる工事の方法や種類を提案してきます。しかし素人には中々どれがいいのか判断できません。
そのため、しっかりと工事のデメリットも聞き取るようにしましょう。
そのとき工事のデメリットやリスクまで親切に教えてくれる担当者は信頼できます。こうした担当者であれば、依頼した側も適切な判断が出来るでしょう。
耳ざわりの良いことしか言わない担当者は、あまり信頼できるとは言えません。
まとめ
リフォーム業者についてご紹介しました。
業者にも色々な種類があり、どの業者に依頼するかによってかなり工事が変わります。
また、自分の条件に最も合う業者はどれなのか見極めることが重要です。
是非今回ご紹介した内容を参考に、失敗しない業者選びをして下さい!