日本人がこよなく愛するお風呂。皆さんは、お風呂のメーカーの違いについてご存知ですか?
実際、「お風呂のメーカーはどれも同じに見えて、どこを選べばいいかわからない…」という方も少なくありません。
リフォームするのであればお好みのタイプや便利機能があった方が良いですよね。お風呂は家の中でも最も肩の力を抜ける場所といっても過言ではありません。そんなお風呂をリフォームする際、やはりその性能やデザインにこだわりたいという方にはメーカー選びは大切なのです。
ここからはお風呂のリフォームの際のメーカーの特徴をご紹介していきます。この記事を読めば、ご自分の好みに合っているのはどのメーカーなのか理解できることでしょう。
お風呂の選び方
まずはお風呂の基本的な選び方についてご紹介します。
人それぞれこだわりたい部分はあると思いますが、最低限チェックしておきたいポイントもあるのでおさえておきましょう。
1-1. お風呂のメーカーシェア
まず基礎知識としてお風呂のメーカーシェアについてご紹介します。
お風呂メーカーの中で最もシェアが高いのは「LIXIL」です。なんと市場の28%ものシェアを獲得しています。
そして2位は「TOTO」。LIXILに次ぎ25%という高いシェアを誇っています。
そして3位は「パナソニック」です。13%というシェアを誇ります。
そしてそれ以降のシェア争いは混戦しているのが現状です。シェアでメーカーを決める必要はありませんが、人気メーカーを知っておくことは重要です。
1-2. 選び方の基本的なポイント
基本的にお風呂を選ぶ時は、サイズから決めていきます。
特に浴室拡張などのリフォームをしない場合は自宅の浴室に合ったものを選択するのが第一でしょう。
そして次に保温性です。やはりお風呂は温かくないと意味がありません。
保温性の高い素材を使用していたり、密閉度が高く暖房がついているなどといった保温に関する工夫のあるお風呂を選ぶのがおすすめです。
そして次に利便性。新しいお風呂はいつまでも綺麗に使いたいものですよね。
そのためにも掃除のしやすいお風呂を選ぶことが重要です。忙しい方は特にこの利便性に特化したお風呂を選択するのもいいかもしれません。
また小さいお子さんやお年寄りのいる家庭では、安全性にこだわったお風呂を選択するのが良いでしょう。
1-3. お風呂のこだわりポイント
基本的なポイントをおさえたら、ここからは自分の好みに合わせたお風呂を選んでいきます。
例えばデザイン性の高いお風呂や、オリジナリティあふれるお風呂など、思い思いの条件があるでしょう。耐震性や家とのマッチ度にこだわる人も少なくありません。
条件が決まれば自分でこうしたお風呂を検索して探してもいいですし、希望をリフォーム会社に伝えることで最適な商品を提案してくれます。
お風呂のメーカーと特徴まとめ
それではどのメーカーにどのような特徴があるのか見ていきましょう。
2-1. LIXIL
LIXILの特徴は高いデザイン性とコスパの良さです。
女性からの支持も熱いLIXILのお風呂は、非常にお洒落な設計の商品が多数。
さらに色々な部品をカスタムして自分好みのお風呂を作り上げることも出来ます。
またLIXILのお風呂には独自の技術がたっぷり詰まっています。例えばお風呂掃除を楽にしてくれる工夫も多数。
汚れが付きにくい加工がされた「キレイサーモフロア」という床は防カビや皮脂汚れを浮かせる効果があります。
さらにLIXIL独自の「くるりんポイ排水口」は排水時の水流で髪の毛をまとめて捨てられるという優れ者。
またLIXILのお風呂のフタは4時間たっても2.5度しか湯温が下がらないという高い保温性を誇ります。
このようにデザイン性と利便性のバランスが上手く取れているのが、LIXILの特徴です。
2-2. TOTO
ユーザーから熱い支持を受けるTOTO。TOTOのお風呂は快適性が高く、顧客満足度も高いのが特徴です。
例えば独自技術の「ほっからり床」は衝撃吸収にすぐれたクッション性の床です。水はけが抜群で常に足元が温かく、安全性・耐久性・快適性の三拍子がそろった床といえます。
さらにTOTOは節水や保温にも力を入れています。
「エアインシャワー」は水に空気を混ぜ込むことで、シャワーの体感はそのままに約35%もの節水を実現できるのです。
他にもTOTO独自の「魔法びん浴槽」は高い保温性を誇ります。こちらも4時間後の湯温低下は2.5度以内におさまるので家族全員が入り終わるまで追い炊き不要の浴槽です。
使い勝手が良く、無意識的に節約も出来るのがTOTOのお風呂の特徴です。
2-3. パナソニック
家電メーカーならではのアプローチでお風呂を開発するパナソニック。上質なお風呂の時間を演出することに長けており、同時に利便性も高いお風呂が特徴です。
パナソニックの魅力は家全体との調和まで考慮したお風呂をコーディーネートできるという点。さらにいつものお風呂をワンランク高める工夫が満載。
例えば「酸素美泡湯」をオプションでつければ、浴槽内にミクロの泡が発生。保温性・保湿性にすぐれるこの泡は美容効果も抜群です。
加えて「カビシャット暖房換気乾燥機」や「スミピカフロア」といったものによって常に温かみのあるお風呂を実現。
掃除も楽々なので、手軽で贅沢なバスタイムを楽しめます。
2-4. ノーリツ
お掃除の楽さでいえばノーリツの右に出るものはいないでしょう。メーカーの中でも、浴槽の自動洗浄機能付きのお風呂を販売しているのはノーリツだけです。
リモコンのボタンを1つ推すだけでお掃除がスタート。忙しい人にはとても助かる機能です。
またノーリツは出窓付きの広々としたお風呂へリフォームする際にもおすすめです。増築しなくても、敷地境界線との広さが約60cmあれば出窓を作れる技術は非常に人気。
さらにデザイナーとコラボした壁パネルはオリジナリティあふれる柄が多くあり、独自性にこだわりたい方にも評価されています。
2-5. タカラスタンダード
ホーローで知られるタカラスタンダード。どっしりと頑丈なホーローが浴槽にも使われており、なんと震度6の地震にも耐えられるという驚異の耐震設計を誇っています。
ちなみにこのホーロー製の浴槽は非常に滑らかな肌触りで、気持ちがいいと評判です。
さらに機能面で特出しているのは、自宅の浴室にぴったりサイズのお風呂をオーダーメイドできるという点です。2.5cm刻みでサイズを変えることが出来るのはタカラスタンダード唯一の技術。
デッドスペースを無くし、より浴槽を広げることが出来る画期的な技術です。
2-6. クリナップ
保温性に優れ、快適性も高いお風呂を開発しているのがクリナップ。
クリナップの最も目玉とされる機能は、「浴室まるごと保温」というものです。これは浴室全体をポリスチロール製の保温剤が包み込み、外の冷たい空気が遮断されるというものです。
お風呂を温める技術はこれだけではありません。「常夏シャワー」と呼ばれる機能を使うと、カウンターからお湯が噴射され、1分間で床の温度を25度まで上げられるのです。
ちなみにこれは脱衣所のボタン1つで可能。服を脱いだりしている間に浴室が温まることで、ヒートショックを防ぐことが出来ます。
2-7. トクラス
デザイン性と耐久性を追求したお風呂を開発するトクラス。
トクラスのお風呂は人工大理石で、美しいツヤ感と滑らかな肌触りが特徴です。カラーも選べるので、上質なお風呂の演出にはもってこい。
さらにこの人工大理石は耐久性にもすぐれ、掃除もしやすいという代物です。見た目だけではなく機能面でも優れているのが魅力的ですね。
さらにトクラスの浴槽は少ないスペースでも最大限に広く使えるよう設計されています。浴槽の低面積を最大まで広げ、マンションなどでも足をのばして入れるのです。
また床は「やわらぐフロア」というものでクッション性と保温性にすぐれた素材で出来ています。
トクラスのお風呂なら、贅沢な気分で毎日のお風呂を楽しめるでしょう。
2-8. ハウステック
ハイステックは「10年後も安心で綺麗に使える浴槽」を理念としています。
特に安全性には高い意識を持って商品開発をしており、お子さんやお年寄りのいる家庭でも安心して使えるようなラインナップが豊富です。
例えば浴槽のフチは39㎝と低めの設計。誰でもまたぎやすいのが特徴です。そして浴槽の底面には凹凸があり、滑り止めの役割を果たしてくれます。
他にも手をかけやすいカウンターなど、安全・快適を意識した設計には余念がありません。
一方で保温性・節水に関してはTOTOと並ぶ機能を備えているのがハウステックの特徴です。
2-9. ブリヂストン
清掃を簡単にしたいという多くの声を受けて商品開発をしているのがブリヂストンです。
ブリヂストンがお風呂に使うのは「FRP素材」という素材です。FRP素材は船にも使われる素材で、非常に防水性が高いのが特徴。
さらに軽量で値段も安く、導入しやすい素材です。しかもこのFRP素材を浴槽だけでなく、床や天井、壁にまで使用しています。防水性に関しては申し分ないでしょう。
さらにこの素材は汚れがつきにくく、掃除もしやすいというメリットがあります。そのため普段のお手入れも楽々。
FRP素材なら万が一の時の補修もしやすいので、こうした面でのメリットもあります。
防水性に特化しているのがブリヂストンの特徴といえるでしょう。
2-10. 積水ホームテクノ
住宅メーカーでもある積水グループのメーカーなので、住宅全体と調和したお風呂をデザインすることが出来ます。
さらに積水ホームテクノのお風呂はどこにでも配管を設置することが出来ます。これにより、お風呂の間取りやレイアウトが自由自在に決められるのです。
自分好みのお風呂のデザインがある方にとってはうってつけのメーカーといえるでしょう。
さらにお年寄りからお子さんまで誰もが安心して入れるような安心設計も充実。お手入れも簡単という機能面も重視したうえで作られています。
デザイン性、機能面、快適性のバランスが取れたメーカーといえるでしょう。
まとめ
お風呂のリフォームに役立つ、メーカーごとの特徴をご紹介しました。
ご自身の希望に沿うメーカーはあったでしょうか?
実際にショールームへ行って、メーカーごとのお風呂を体験してみるというのもおすすめです。
是非、満足のいくお風呂のリフォームをしてくださいね。