お風呂は約30年が寿命だといわれています。皆さんは、お風呂のリフォームにどのくらい費用がかかるかご存知ですか?
実際のところ、「年数は経っているけど、今は考える必要ないかな…?」と思う方もいらっしゃるかと思います。
しかし、お風呂のリフォームには多額のお金がかかります。お風呂が完全に壊れてからではリフォームもあわただしくなってしまいます。そのため、お風呂が壊れてしまう前にリフォームをする方が多いのです。理想のお風呂は手に入れたいものですが、できればコストも削減したいですよね。
ここからはお風呂のリフォームにかかる見積りの内訳や、コストダウンの裏技を徹底紹介していきます!この記事を読めば、どのようにすればあなたにとってコスパよく導入できるかが理解できることでしょう。
お風呂のリフォーム見積りの内訳
まずはお風呂のリフォームをするにあたり、業者から出される見積書の内訳をご紹介していきます。
1-1. お風呂の本体費用
まずメインとなるのはお風呂本体の費用です。浴槽やシャワーなど、お風呂の構成にかかる材料全てがこの費用に含まれます。
浴槽の交換だけなら浴槽代、ユニットバスならこの費用に床から天井・鏡などすべての費用が含まれます。ちなみにこの費用に組み立て費用は含まれません。
浴槽だけなら約20万円、ユニットバス全体の導入なら30万円~60万円が相場です。
1-2. 仮設工事費
続いて仮設工事費です。これは工事をする前の準備にかかる費用を指します。
例えば部品を搬入する経路に傷防止のためのシートを敷いたりするための工事です。他にも壁を養生テープで保護したり、フェンスを使って囲うこともあります。また高所や外での作業を伴う時に、足場を組むのも仮設工事費に含まれます。
意外に知られていない工事費ですが、お風呂のリフォームには必須の工事費となります。
1-3. 工事費
これがリフォームにかかる工事費です。仮設工事を終え、お風呂のリフォーム工事にかかる費用はここに加算されます。
工事には以下のような手順があります。
- 既存のお風呂の解体
- 基礎工事
- 配管工事
- 配線工事
- 組み立て工事
- 追加工事
これらの工事それぞれに費用がかかり、その合計額が工事費として見積りに表示されます。
ちなみに2.の基礎工事に関しては、元のお風呂がユニットバスの場合は手順を省略される場合もあります。
6.の追加工事に関しては、基本的に行いません。
しかし既存のお風呂の状況に応じては補修工事などが必要になります。
1-4. その他
その他の費用は、「諸経費」などという形でも表記されることがあります。これは現場管理費というもので、工事費の5%~15%の割合で産出されます。
現場管理費とは、工事に動員した作業員と現場監督への人件費や交通費、さらには保険料や通信料などが含まれています。
この費用は上記割合において算出されるので、あまりに高額な経費が見積りで出された場合は明細を尋ねるようにしましょう。
お風呂のリフォームと金額
お風呂のリフォームといっても、その内容には色々なものがあります。全体を交換するリフォームからお風呂の一部を回収するリフォームもあるのです。
ここからは様々なリフォームのパターンと、その金額をご紹介します。
2-1. お風呂の全体リフォーム
お風呂のリフォームの中で最も一般的なのがこのパターンです。
浴槽はもちろんお風呂全体を交換します。この場合は本体代が約30万円~、工事費が約20万円~で、最安値50万円台でリフォームできます。
ユニットバスを導入すればコストを抑えることが出来ます。
一方在来工法というリフォーム方法を使えばコストがかかる分、自分のこだわりを反映できます。
2-2. お風呂のバリアフリーリフォーム
より安全で使いやすいお風呂にするにはバリアフリーリフォームが必要です。
バリアフリーリフォームは数万円で手すりをつけるだけの工事から、10万円前後で滑りにくい床へ交換する工事などがあります。
入り口の段差をなくす工事は比較的大掛かりで、既存のお風呂の状況によっては100万円以上かかることもあります。
2-3. 水漏れ修理リフォーム
お風呂の水漏れを治したい場合は、お風呂を交換するのではなく水漏れ部分だけを補修することが出来ます。
この工事はFRP工法と呼ばれ、速乾性プラスチックを使って水漏れ箇所をふさぎます。これは1万円以下でできる可能性が高い工事です。
そして施工箇所を乾燥させるため、約3日を要します。
2-4. 給湯器の交換リフォーム
お風呂の不調やトラブルの原因が給湯器だった、というのはよくある話です。変える給湯器の種類に応じて金額も変わります。
ガス給湯器の場合は約7万~18万円。電気温水器の場合は約15万~20万円です。その他にもエコキュートなどエコ性能の高い給湯器があり、30万円~60万円かかることもあります。
設置費用や工事費は業者により異なりますが、5万円~15万円程度を想定しておくと良いでしょう。
2-5. バランス釜交換リフォーム
お風呂の浴槽だけ撤去して交換するリフォーム方法もあります。
バランス釜とは浴室に直接取り付けられた浴槽のことで、古いお風呂によくあるタイプです。
この場合3万円程度で浴槽の撤去をし、新しい浴槽は20万円~30万円で購入することが出来ます。
格安でお風呂リフォームするには
お風呂のリフォームパターンについてご紹介しました。ここからは工法に着目して格安リフォームできる方法をご紹介していきます。
3-1. 浴室塗装でリフォーム
お風呂の汚れやカビが気になっている場合は、浴室塗装という方法もあります。これはお風呂を取り換えるのではなく、既存のお風呂に上から塗装をするというリフォーム方法です。
寿命が来ているお風呂にはあまりおすすめできませんが、ただ塗装をするだけでお風呂の見た目が生まれ変わります。
お風呂の塗装を専門としている業者に頼み、カラーも自分で選択することでまるでリフォームしたようなお風呂が完成します。
3-2. パネル工法でリフォーム
お風呂の壁を変えたい方におすすめなのがパネル工法です。このリフォーム方法では既存の壁にパネル、もしくはシートを貼ります。
タイルだった壁は綺麗でフラットな壁にすることが出来、お風呂を丸ごと取り換え多様なイメージチェンジが出来ます。
ちなみに浴室塗装に比べてこの方法は専門性が低く、通常のリフォーム業者に依頼すれば問題ありません。
価格はシートの方が低く抑えられますが、その分仕上げに技術が必要な場合も。元の壁が平らでない場合はパネルの方がおすすめです。
3-3. 床シートでリフォーム
床の傷や汚れが気になる場合もあるでしょう。そんな時には床だけシートを貼って綺麗にリフォームするのも1つの手です。
この方法は床シートリフォームと呼ばれ、既存の床に新たなシートを貼ることで床を一新するというものです。
タイルがはがれてしまったり、カビが気になるときにはおすすめのリフォームといえます。リフォーム業者に依頼すれば比較的手頃な価格で工事が可能です。
3-4. カバー工法でリフォーム
お風呂のドアや屋根などを交換することなくリフォームできるのがこの方法。
カバー工法は既存のものに新しいカバーを付けて、綺麗に仕上げるリフォーム法です。
ドアなどを全て新しいものに取り換えるよりもリーズナブルにリフォームできます。
3-5. サビ処理リフォーム
サビが気になるお風呂には、サビ処理をするだけのリフォームもおすすめです。
お風呂の壁の内側などにはどうしても水気が集まり、金属の部品が錆びていきます。場合によってはお風呂の壁がサビで内側から膨らむことも。
それに対して有効なのがサビ処理リフォームです。サビだけを取り除き、壁を再度舗装するというこの方法。
壁全体を取り換えるリフォームよりも断然安く抑えることが出来ます。
3-6. FRP工法でリフォーム
先ほど水漏れ補修の項目でご紹介したこのリフォーム方法。水漏れだけを抑えたい場合はこのリフォームのみで事足りる可能性があります。
ちなみに水漏れが起きていなくても、ひび割れた浴槽などにもこのリフォームを利用することが出来ます。
一方、あまりに劣化がひどい場合はFRP工法で補修しきれない場合もあります。このリフォームで補修可能かどうかは業者に確認してもらいましょう。
見積りの総額を下げるコツ
最後に、見積金額を最低限に抑えるコツをご紹介していきます。
4-1. 最低限のグレードで商品を選ぶ
よく「ユニットバスは安い」という口コミや宣伝がありますが、一概にそうはいえません。ユニットバスにも色々なグレードがあり、高級なものは非常に高額です。
見積りを下げるためにはまず、必要最低限の機能を兼ね備えた最低限のグレードで商品を選ぶのがよいでしょう。
4-2. お風呂専門のリフォーム業者に依頼
リフォームを依頼する業者によっても、見積もりの金額が大きく変わります。
ポイントはお風呂のリフォームに強い業者を選ぶこと。それならコスト面でも、技術面でも間違いないでしょう。
ちなみにメーカーに直接リフォームを依頼すると、高額な見積りになる傾向があります。
4-3. 複数の業者に見積りを依頼
リフォーム業者は必ず事前に評判などをチェックしたうえ、最低3社に見積りをもらうようにしましょう。そしてそれぞれの業者に相見積もりであることを伝えます。
これにより、業者同士で価格競争を行うことになり必然的に値引きが効くでしょう。
結果的に、最も見積りが安く対応も丁寧な業者に依頼することをおすすめします。
4-4. 自分でできるところはDIYする
お風呂のリフォームの一部を自分でDIYするというのも1つの手です。DIYが得意な方にはおすすめの節約術ですね。
先ほどご紹介したパネルや床シートのリフォームも、やろうと思えば自分で出来ます。
さらにシャワーヘッドの交換やタオルハンガーの設置など、ちょっとしたところは自分でDIYするのも簡単です。
4-5. 補助金制度や減税制度を活用する
実はお風呂のリフォームに補助金が適応される場合があります。
国や自治体による補助金、もしくは介護保険を適応するなどして自己負担額を減らすのも一つの手です。
また、リフォームが一定の条件を満たすことで減税制度が適応されることもあります。
是非こうした制度も有効活用してください。
まとめ
お風呂のリフォームについてご紹介しました。
見積りをより低くするには色々なリフォーム方法やコツがありました。
是非自分の希望するリフォームで、今回ご紹介した方法が使えないかご検討ください。
補助金や減税制度なども使って、お得にリフォームをしましょう!