お風呂をリフォームしようと思ったときに、どこのメーカーにするかどうかという問題は非常に重要です。皆さんは、どのようなお風呂メーカーが貴方のご家庭に適しているか、ご存知でしょうか?
実際のところ、「何となく聞いたことはあるけど、あまりメーカーの違いはわからない…」という方も少なくありません。
しかし、メーカーごとに特色があり、メリットやデメリットがあります。せっかくのお風呂のリフォームを失敗しないためには、メーカー選びがとても大切なのです。
ここからは数あるメーカーの中でもトップレベルのシェアを誇る、TOTOのお風呂リフォームについてご紹介していきます!この記事を読めば、TOTOのがあなたのお風呂リフォームの理想形に最適かが理解できることでしょう。
TOTOのお風呂の特徴
まずはTOTOのお風呂にどのような特徴や、便利機能があるのか見ていきましょう。
1-1. TOTOのお風呂
TOTOはユニットバスメーカーの中でもトップシェアを誇ります。そのシェアは国内第2位。国内シェアの約25%を獲得しています。
ちなみに1位はLIXILで、国内シェアの約28%を獲得。LIXILの後をTOTOが追随している形です。
TOTOのお風呂のコンセプトは、「お風呂を使う人、手入れする人、みんなの幸せを追求したバスルーム」というものです。
つまり入り心地が良いのはもちろん、掃除をするという視点でも便利なお風呂の開発に力を入れているのです。
1-2. ほっカラリ床
ほっカラリ床はTOTOのユニットバスに標準装備されている床です。
クッション性が高く、お掃除も楽々。そして保温性が高くひんやりしないという3つのメリットを備えています。
ほっカラリ床は4層の素材で構成されています。
最下層部のベースフレーム、そして分厚い断熱床パンという断熱材。さらには発泡ウレタン製の断熱クッション層、そして表面のシートです。
この2層にもわたる断熱材があることで、TOTO特有の高い保温性を実現しています。
さらにクッション性も高いので、物を落としたり転んだ時の衝撃吸収にも役立ちます。
しかもこの床の表面は、汚れが付きにくく防カビ効果も抜群。
かなり機能性・快適性に優れた床なのです。
1-3. ゆるリラ浴槽
TOTO独自の浴槽に、ゆるリラ浴槽というものがあります。これは人間の快適性を徹底追及した浴槽です。
頭と背中、そしてお尻とつま先の4点を浴槽がしっかりと支えることで、力を抜いて存分にリラックスできる体制を取れます。
頭を後ろにもたれられるヘッドレストや、背中を包み込むような浴槽のカーブ。そして足の方は一段上がった構造になっており、段に足を乗せる形でくつろげます。
ちなみにこの段差はお子さんと入浴するときにも非常に便利。浅い方にお子さんを入れれば、溺れてしまうリスクも軽減できます。
1-4. 魔法びん浴槽
TOTOの浴槽は魔法びん浴槽と呼ばれ、非常に保温性が高いのも特徴です。
どのくらい凄いのかというと、なんと4時間たってもお湯の温度が最大2.5度しか下がらないのです。これなら追い炊きの回数も減り、経済的ですね。
ちなみにこの魔法びん浴槽は外側が2層の断熱材で覆われています。
そしてポイントとなるのが発泡ポリプロピレンで出来た浴槽のフタです。このフタもまた断熱効果が高く、お風呂をずっと温かく保ってくれます。
しかも従来品に比べて約900gの軽量化に成功。
軽いフタなので、お子さんやお年寄りでも軽々と持てます。
1-5. 床ワイパー洗浄
TOTOの一部の商品には床ワイパー洗浄機能という便利機能が付いています。これはその名の通り、自動で床をワイパー洗浄してくれるという機能です。
ボタン1つで浴室の隅々までシャワーが噴射され、ワイパー形式で床を洗い流します。これにより知らず知らずのうちについた皮脂や角質の汚れなども洗浄可能。
しかも仕上げには除菌成分含む「キレイ除菌水」で除菌をしてくれます。
お掃除が面倒な人には非常に嬉しい機能ですね。
ちなみにランニングコストは1回11円。便利なうえに、お得で嬉しい機能です。
1-6. コンフォートシャワーバー
TOTOは使い心地の良さを追求することに余念がありません。
シャワーヘッドをかけておくためのシャワーバー。ここにもTOTOのこだわりがあります。
コンフォートシャワーバーは、バーの高さはもちろんのこと、シャワーヘッドの角度まで自在に変えることが出来ます。
そのため立っていても座っていても、いつでも快適な角度でシャワーを浴びることが出来るのです。
1-7. シャワーの便利機能
シャワー自体にも便利機能があります。標準装備ではないので、お求めの際は装備されている商品をお選びください。
1つめはエアインシャワー。これはシャワーから出る水に空気を含ませ、浴び心地はそのままに節水を実現する機能です。
2つめはコンフォートウェーブシャワーという機能。この機能はシーンに応じてシャワーの出方を3種類から選べるというものです。
一般的なのがコンフォートウェーブという適度な刺激のあるシャワー。
そして続いてウォームピラーという拡散しないタイプのシャワーです。温浴効果が高く、リラックスできます。
最後はアクティブウェーブ。豪快な水の粒で刺激が強めのシャワーです。
1-8. お掃除楽々人大浴槽
これもまたTOTOの一部商品です。人工大理石を贅沢に使用した浴槽で、撥水、撥油成加工がされています。
そのため汚れも傷もつきにくく、非常にお掃除が楽な浴槽です。
人工大理石なのでさわり心地も非常によく、快適性もさらにアップ。見た目の艶やかさもワンランク上の浴槽です。
浴槽の贅沢さや、高級感にこだわりのある方には非常に人気の商品となっています。
1-9. 楽湯シリーズ
楽湯はTOTO独自のジャグジーのような機能です。肩楽湯と腰楽湯の2種類があり、同時に使うことも可能。
肩楽湯はバスタブの肩にあたる位置から毎分65ℓのお湯が流れ出ます。打たせ湯をしているような気分で肩のこりもほぐれる機能です。
一方、腰楽湯は腰のあたりからお湯が勢いよく出るシステム。腰を温めてじんわりとほぐせる便利機能です。
これらを同時に使えば1日の疲れもしっかりと取れそうですね。
1-10. ファーストクラス浴槽
TOTOの商品の中には、ファーストクラス浴槽というハイグレードな浴槽もあります。これは人間工学に基づいてデザインされた浴槽です。
背中と接する部分の面積が広く、体重を分散させることが出来るのでゆったりと体を預けることが出来る浴槽です。
また浴槽内部の曲線も、人間の体に極力フィットするように設計されています。
これにより、ストレスフリーなバスタイムを実現することができます。
TOTOの人気ユニットバス
それでは続いてTOTOの人気商品を見ていきましょう。それぞれの特徴をご紹介していきます。
2-1. サザナ
サザナは戸建て向けのユニットバスです。サイズは1216~1818の9種類と幅広く展開。
自宅に合うサイズも見つけやすいラインナップとなっています。
先ほどご紹介したほっカラリ床・エアインシャワー・魔法びん浴槽も標準装備となっており、機能性にも優れているユニットバスです。
デザインは7種類から選ぶことができ、自分好みのものに近いお風呂へとリフォームすることも可能です。
さらにサザナには「2WAYタッチ水栓」という独自の水栓を採用。タッチするだけでシャワーと蛇口が切り替わる便利な水栓です。凹凸がないデザインなので、お掃除も楽々。
使い勝手までしっかりと考えられたユニットバスといえます。
2-2. シンラ
戸建てにもマンションにも対応できるのがシンラというユニットバス。
戸建て用は1418・1616・1620の3サイズ、マンション用は1418・1620の2サイズ展開となっています。
シンラはTOTOの中でも最上級のグレードを誇る贅沢なユニットバスです。
サザナで標準装備されていた機能はもちろん完備。全体的なデザインにこだわった、上質なシステムバスです。
家庭用のお風呂でありながら、間接照明をつけるなどお洒落な演出にも余念がありません。
デッキ付き浴槽はお好みで形を2種類から選択可能。
さらにカラーコディネートの幅が広く、選択肢も非常に多いのがシンラの特徴です。
これにオプション機能を付ければ、まさに究極のお風呂が出来上がるでしょう。
2-3. マンションリモデルバスルーム
マンションなど集合住宅用で、お手軽にユニットバスを購入したい方はこちら。
ほっカラリ床・エアインシャワー・魔法びん浴槽を標準装備した「ひろがるWGほっカラリ床シリーズ」というシリーズが展開されています。
サイズは1116~1620まで11種類展開とかなり豊富。
便利な機能が標準装備されているうえに価格もリーズナブルなので導入しやすいのが特徴です。
またそれよりもさらに広さを重視した「もっとひろがるWBシリーズ」や、ほっカラリ床のみ標準装備の「WHシリーズ」などもお手軽です。
TOTOのお風呂のメリット
それではTOTOのお風呂のメリットをまとめていきます。
3-1. 保温性が高い
TOTOのお風呂はなんといっても保温性が高いのが特徴です。お風呂において保温性は非常に重要。
快適性が高いというだけではありません。特に冬場の寒さによって起こるヒートショックなどは命にかかわります。
こうしたリスクを抑えることにも繋がり、TOTOのお風呂は安全性も高いと評価出来ます。
また残り湯の温度が下がりにくいことから、追い炊き回数が減るというメリットも。これは節約につながり、非常に経済的です。
3-2. エコ性能が高い
保温性が高いこともエコ性能に繋がりますが、最も評価できるのはTOTOの水回りの技術。元々TOTOはトイレなどを主力商品として開発してきたメーカーで、水回りについては高いノウハウを誇っています。
そんなTOTOの魅力といえば圧倒的な節水技術。
例えばエアインシャワーが代表的な例です。不便さを感じずに、普段通り使うだけで気づけば節水できているという優れもの。これにはTOTOならではの技術が光っています。
ユニットバスの本体価格だけでなく、長期的な目線で見てランニングコストも抑えたいという方にTOTOのユニットバスはうってつけです。
3-3. お掃除が楽
TOTOのお風呂は掃除することまでしっかりと想定されています。
特に水回りはカビやアカが付きやすい場所。
水はけの良いほっカラリ床などを開発することでカビの生えにくい環境づくりに成功しています。
その他、壁や天井なども防カビコーティング。鏡なども水垢が付きにくい仕様になっています。
このように、お掃除が簡単なだけでなくそもそも汚れにくいお風呂を開発しているのはTOTOならではです。
TOTOのお風呂の注意点
それでは最後に、TOTOのユニットバスを導入する前の注意点についてご紹介します。
4-1. やわらかい床は傷つきやすい
TOTOのお風呂の目玉でもあるほっカラリ床は非常にクッション性の高い材質です。
裸足で歩く分には非常に快適ですが、その反面やわらかいので少々傷つきやすいというデメリットもあります。
あくまで保温性やクッション性を重視した床となっているので、耐久性を重視したい方にとっては少々物足りなく感じることも。
実際、傷ついてしまうとそこに汚れがたまり、カビが生える原因にもなってしまうようです。
床を傷つけるような、強くこするタイプのお掃除は不向きといえるでしょう。
4-2. 自宅のお風呂に合うサイズが無い場合も
今回ご紹介したTOTOのお風呂はあくまでユニットバスです。ユニットバスは既製品のため、床から天井までが一式揃っています。
そのため自宅のお風呂にサイズが合わなければ、空間をどうにか合わせる工事をしなくてはならない場合もあるのです。
そういった場合はかえって工事費が割高になってしまうので、既存のお風呂を生かしたリフォームをする方がよい場合もあります。
まとめ
TOTOのお風呂についてご紹介しました。
長年の開発技術やTOTOならではのノウハウが光る便利機能が目白押しでしたね。
これからもどんどん便利なお風呂が登場してくることでしょう。
自分の理想に当てはまっているかどうかという観点で、是非リフォームをする時のご参考にしてみて下さい。