お風呂のリフォームは大掛かりな工事が必要なうえ、金額もかなり大きくなります。皆さんは、購入しやすいお風呂の形があるってご存知でしたか?
実際のところ、「できるだけ安く手軽にリフォームしたいけど、どうしたらいいの?」と思う方も少なくありません。
しかしお風呂の寿命は約30年。きちんと知識を持たずにリフォームをしてしまうのはとてもリスクがあります。一度替えるならしっかりしたものを長く綺麗に使いたいですよね。実は、ユニットバスの工事方法には金銭面や期間において様々なメリットがあり、マンションでも戸建てでも非常に導入しやすいお風呂なのです。
ここからは、そんなユニットバスの魅力や、選び方など知っておきたい情報を詳しくご説明していきます!この記事を読めば、どうすればあなたにとって最適なリフォームを行うことができるのかが理解できることでしょう。おすすめ商品も具体的にご紹介するので、是非参考にして下さい。
お風呂のリフォームについて
まずはお風呂のリフォームの概要と、ユニットバスについての基礎知識からご紹介していきます。
1-1. リフォームの種類
リフォームの種類は大きく分けて以下の3種類があります。
- ユニットバス
- ハーフユニットバス
- 在来工法
上から下に行くほど価格が高い傾向にあり、かつ工期も伸びます。しかし反対に、上から下に行くほど自分のこだわりや理想的なデザインを再現しやすいという側面もあります。
ユニットバスは既存のお風呂をばらした状態で搬入し、それを組み立てるだけで完成です。
一方、在来工法は職人が浴室で全て1からお風呂を作り上げていきます。
ハーフバスはその中間をとったリフォーム方法です。
1-2. ユニットバスの相場
ユニットバスはコスパが良いことで人気となっています。
その証拠に、ユニットバスの本体価格はなんと20万円台から販売されています。もちろんバスタブやシャワー、床・壁を全て含めた値段です。
相場で言えば30万円~60万円程度でしょう。ユニットバスにも様々なサイズやグレードがあるので、料金にもかなり幅があります。
一方、在来工法でお風呂を仕上げた場合、本体価格には上限がありません。最低でも50万円以上はかかると見ておいた方がよいでしょう。
1-3. ユニットバスの工事期間や費用
ユニットバスの工事期間は、最短1日です。先ほどもご紹介した通り、ユニットバスはすでに出来上がっているお風呂の部品を組み立てるだけで完成します。
そのため、元々のお風呂もユニットバスであればそれを解体し、新たなユニットバスを搬入して組み立てるだけでOK。配線などの作業を含めても1日~3日で終わることがほとんどです。
一方、在来工法で作ったお風呂からユニットバスにリフォームする場合は4~7日を要します。これはいったん元のお風呂を解体し、基礎から作り直す必要があるためです。
1-4. ユニットバスのメーカー
今やユニットバスはあらゆるメーカーから販売されています。最も人気なのはTOTOやLIXILです。この2メーカーが国内でトップシェアを取っている2社になります。
さらに続くのはパナソニックや、ノーリツ・タカラスタンダード・クリナップなどといったメーカーです。
数々のメーカーがそれぞれ独自の製品を開発しており、今や数え切れないほどのユニットバスが世に出回っています。
ユニットバスへリフォームするメリット
それでは続いて、ユニットバスへリフォームをするメリットをご紹介していきましょう。
2-1. 保温性がアップする
ユニットバスは在来工法のおお風呂と比較して、保温性が高いという特徴があります。組み立て式のユニットバスは非常に密閉性が高く、熱を逃がしにくい構造になっているのです。
また各メーカーがこぞって保温性が高い性能を追求しているので、最新のユニットバスではかなりの保温効果が期待できます。お風呂のお湯も冷めにくくなれば追い炊きの回数が減り、光熱費節約も出来ますね。
また密閉性が高いことにより、暖房や乾燥機の効きも良くなり省エネにも貢献してくれます。
2-2. 低価格でリフォームできる
ユニットバスは高い性能を持っている上に価格が安いのが最大の魅力です。ユニットバスが30万円台から購入できるのに対し、在来工法では最低でも50万円以上。価格を抑えたい方にとって20万円の違いはかなり大きいものです。
さらにユニットバスは工事の手間もかからないので、工事費を抑えられるというメリットもあります。
在来工法の場合はかなり工事費がかさむ傾向にあるので、そこでも価格の差が生まれます。
2-3. 工期が短い
ユニットバスにリフォームをする際、基本的にかかる日数は1日~1週間です。
ところが在来工法になるとそれでは済みません。最低でも2週間以上はかかるでしょう。長期間お風呂が使えず、家に人が出入りする状況となると、生活にも支障が出ます。
その間お風呂をどこで済ませるのかも考えなくてはいけません。
さらに大きい音やホコリの出る期間が長ければ長いほど、近隣への迷惑も心配です。
ユニットバスへリフォームすればこうした懸念を最小限に抑えることが出来ます。
2-4. よりお風呂が機能的になる
ユニットバスには色々な種類がありますが、オプションをつけようと思えばかなり機能的なお風呂にすることも出来ます。
もちろん、スタンダードなままでも便利な機能が充実しています。
例えばフロアに段差のないバリアフリーのお風呂になるなど。さらには冷たさを感じにくい床の材質なども標準装備されていることがあります。
また保温性の高い浴槽を導入しているメーカーは非常に多いので、今まで以上に快適でエコなお風呂になることは間違いないでしょう。
2-5. 掃除しやすい
ユニットバスは快適性とあわせて、掃除のしやすさにも定評があります。
まず床ですが、在来工法でよく使用されるタイルよりも圧倒的に防カビや防皮脂性能に優れています。
在来工法からユニットバスへリフォームすると、その掃除のしやすさに驚く人も多数。また排水口が汚れにくいように設計されているものも。
たまった毛などが簡単に捨てられる設計のユニットバスもあります。
面倒な水回りのお掃除も、ユニットバスにすることでより楽になるのです。
2-6. 水漏れのリスクが軽減される
お風呂は30年程度が寿命といっても、徐々に劣化するものです。
実際、20年を超えたあたりから水漏れなどの被害が出ることもあります。
ユニットバスは耐久性に関してもかなりすぐれており、水漏れをしにくい設計になっています。
浴槽そのものが丈夫であることはもちろん、お風呂全体の密閉性が高いので水漏れのリスクが抑えられます。
水漏れをすると床下の腐食などにもつながり、リフォーム時に補修工事が追加で必要になることも。
こうした将来のことも見据えると、嬉しい設計ですね。
ユニットバスへリフォーム時の注意点
ただしどんな条件でもユニットバスを導入できるというわけではありません。ユニットバスには以下のような注意点があることをご確認下さい。
3-1. 丁度いいユニットバスがない可能性も
ユニットバスは規格が元々決まっています。そのため、本来のお風呂の形状がユニットバスに合わないという場合もあるのです。
間取りや空間の形など、ユニットバスに合うかどうか事前に確認が必要です。お風呂を無理やりユニットバスに合わせるとすると、大掛かりな工事が必要になるケースもあります。
3-2. デザインが限られる
ユニットバスはいわゆる既製品です。様々なメーカーが数多くの製品を開発しているとはいえ、デザインや間取りはある程度固定されます。
ご自身で一からこだわってお風呂をデザインしたい、もしくは非常に独創的なお風呂にしたいと考えている方にはあまりユニットバスは魅力的でないかもしれません。
ユニットバスは便利な反面、スタンダードな見た目のお風呂になりがちです。
3-3. 設備が追加できない
ユニットバスを一度導入すると、後から追加の設備を入れることが難しい場合もあります。例えば後から浴室乾燥機をつけたり、お風呂の床暖房をつけたりするなど。
こうした追加工事をする場合、いったん天井や床を全てはがす必要があります。そうなると比較的大掛かりな工事になるので、工事費用もかさみがち。
必要な機能はユニットバスを導入する時点でまとめて取り付けてしまうことをおすすめします。
こんな方に合うユニットバスは…
それでは具体的にユニットバスのおすすめ商品をご紹介していきます。ご自身がどのようなリフォームをしたいか考えながらご覧ください!
4-1. リフォームのコストと手間を抑えたい
安さやリフォームの手軽さを求める方には、LIXILのユニットバスがおすすめです。
LIXILの商品の中でも、戸建てなら「アライズ」、集合住宅なら「リノビオV」という製品がおすすめです。それぞれメーカー小売希望価格は50万円~、45万円~と設定されています。
ここからさらに値引きをされて販売されていることがほとんどなので、工事費込みで50万円以内におさまるケースもあります。
もちろん双方の商品共に機能性にもたけているので便利に使えます。
4-2. お掃除を楽にしたい
日々のお風呂掃除を楽にしたいという方には、TOTOの「サザナ」がおすすめです。TOTOは忙しい方にも便利に使えるお掃除楽ちん機能が充実しているメーカーです。
特にこの「サザナ」は機能性が高いうえにスタイリッシュなデザインも好評のユニットバス。皮脂やカビの付きにくい素材を全体にあしらっており、全体的に汚れが付きにくい設計です。
鏡もサッとふくだけで簡単に水垢が落ちる仕様になっているので、かなりお掃除の手間が省けるでしょう。
4-3. 寒くないお風呂にしたい
お風呂の保温性を大切にしたいという方は、クリナップの「アクリアバス」がおすすめです。
クリナップの独自技術として「浴室まるごと保温」と呼ばれるものがあります。これはお風呂全体をまるごと包み込み、熱を逃がしにくくする設計です。
これによりお風呂が冷めにくくなり、湯温の低下も最小限に抑えられます。家族で入浴時間に差がある場合にもおすすめの機能です。
さらに「常夏シャワー」と呼ばれるシャワーを数十秒噴射することにより、服を脱いでいる間に床を温めてくれるという嬉しい機能付きです。
ユニットバスを選ぶなら
最後に、後悔しないユニットバスを選ぶためのコツをご紹介します。
5-1. 人気メーカーから選ぶ
先ほどご紹介したもののように、人気メーカーの人気商品から選ぶという方法も1つの手です。特にLIXILやTOTOは幅広い世代から支持されているユニットバスメーカーなので間違いないといえます。
ただデザインや機能にこだわりのある方は、それぞれのポイントに特化した商品を選ぶことをおすすめします。
5-2. ショールームで実際に使ってみる
カタログで商品を見るのと、実際に使ってみるのでは全くイメージが異なります。
後悔しないユニットバス選びをするためにも、実際にショールームへ行ってみるのがおすすめです。
ショールームに行けスタッフさんもいるので、専門的な視点で商品選びに役に立つアドバイスをくれることでしょう。
是非分からないことや、希望などがあれば聞いてみて下さい。
まとめ
ユニットバスのリフォームについてご紹介しました。
非常に機能的でコスパも抜群のユニットバス。
より便利で快適なお風呂を楽しめることでしょう。
商品ラインナップも多いので、是非自分に合ったものを吟味して選んでみて下さい!