1日の汚れを落とす場所、お風呂。皆さんは、お風呂のリフォームに最適な時期がいつなのか、ご存知でしょうか。
実際、「そろそろリフォーム時かもしれないけど、いつすれば良いかわからない…」という方も少なくありません。
しかし、詳しいことを知らずにお風呂のリフォームをしてしまうのはかなりリスクがあります。家族のリラックススペースでもあり、憩いの場所でもあるお風呂ですが、時と共に劣化していくもの。そこでお風呂のリフォームをすることでより機能的なお風呂へと変貌させることが出来ます。しかしこのリフォームの時期は意外と見極めが難しく、時期を逸するとかえって損になってしまうこともしばしばあるのです。
ここからは、お風呂のリフォームに最適な時期についてご紹介していきます!この記事を読めば、あなたにとって最適なお風呂のリフォームが理解できることでしょう。
お風呂のリフォームをする前に
まずはお風呂のリフォームに関する概要からご紹介していきます。
1-1. お風呂の寿命
まずはお風呂の寿命についてです。浴槽の寿命は基本的に20年とされています。
しかしそれよりも前に、配管のトラブルや給湯器のトラブルが起こることはあります。周辺の部品や設備を変えていきながら使えば、お風呂は大体20年程度使えるのです。
ちなみに劣化が激しくなり始めるのが、15年ほど経過した頃とされています。この頃を過ぎると、カビや水漏れのリスクが一気に上昇するのです。
また普段からのお掃除やメンテナンスを怠っていると、それよりも早く寿命を迎えてしまうこともあります。
1-2. お風呂のリフォームにかかるコストや手間
続いてお風呂のリフォームにかかるコストについてです。
リフォームには様々なパターンがありますが、最も安いリフォームで相場は50万円程度とされています。既存の浴槽がそのまま使える場合は30万円程度でおさまることもあるでしょう。
このくらいの価格帯は大概ユニットバスへのリフォームなので、工事期間は1日~1週間程度で終わります。
また、リフォームは自分の好みやこだわりを盛り込むほど工事費が高くなる傾向にあります。これに上限はなく、場合によっては優に100万円をこえることも。こうした場合は工事日数も、工事内容により変わってきます。
基本的には10日以上かかると想定しておくと無難です。
お風呂のリフォーム時期を知らせるサイン
続いて、お風呂のリフォーム時期を見極めるためのサインについてご紹介します。
2-1. 築年数が20年以上経っている
まず、お風呂の築年数が20年以上経っている場合は、すぐにでもリフォームした方がよいでしょう。
お風呂の寿命ともいわれる20年を超えると、あらゆるガタが出てきます。この時期になると、いつお風呂が急に故障して使えなくなっても不思議ではありません。
故障してからリフォームするとなると、業者を検討したり価格比較している時間がありません。お風呂を使えない時間も長くなってしまうので、故障する前にリフォームするのがおすすめです。
2-2. 最近カビが生えやすくなった
今まで以上にカビが生えやすくなったと感じることがあります。これもまたリフォームの時期を知らせるサインの1つです。
特にお風呂は15年以上経つと、防カビ剤などを使ってもしつこくカビが生えてきます。お風呂は元々カビが生えにくいように設計されていますが、15年も経つとカビが生えてくるペースの方が早くなります。
また根元からのカビ除去が難しくなり、全体的にカビが目立ってきてしまうのです。
2-3. 排水口が臭う
普段通りお掃除をしていても、排水口の臭いが気になってくることがあります。
排水口の中は手の届きにくい場所なので配管洗浄などを行っていても、汚れが貯まりやすくなってしまいます。排水をする場所なので人間の皮脂なども付きやすく、臭いのもとになりやすいのです。
ちなみに排水口が臭うということはかなり内部に汚れが付着しているということになります。放っておくと水が詰まる恐れもあるので、リフォームをおすすめします。
2-4. 浴室にひび割れがある
浴槽やお風呂の壁にひび割れがある場合は要注意です!かなり劣化が進み、水漏れを起こしている可能性もあります。こうしたひびがあるということは、水が染み出しお風呂の地下にまで水を侵入させているということです。
家の骨組みや、木材に水が付くと家全体の耐震強度が脅かされる可能性もあります。シロアリの原因にもなるので、早めのリフォームが必要です。
2-5. お風呂が寒い
お風呂が極端に寒いというのも、リフォームの時期を知らせるサインです。
近年のユニットバスと呼ばれるタイプのお風呂はお風呂をまるごと断熱材で多い、保温性を高めています。
しかし従来のお風呂は隙間風などが入りがち。特に冬などは寒く、ヒートショックを起こすリスクも上昇します。
快適性・安全性両方の観点で見ても、寒いお風呂に我慢して入ることにメリットはありません。
2-6. お風呂に危険なポイントがある
今現在のお風呂の浴槽の高さが高く、またぐのが大変な場合や、床が滑りやすいなどといった状況もリフォーム対象です。
またぎにくい浴槽や滑りやすい床、さらには適切な位置に手すりがないなどといった構造は、思わぬ事故の原因となります。
お風呂は使い慣れてしまうとその設備が当たり前のようになってしまいますが、現在のお風呂は安全面にも配慮された設計のものがほとんど。事故や怪我をする前にリフォームするのが得策といえます。
2-7. ガスの値段の高騰
ガス式の給湯器を使っているお風呂でよくありがちなのが、昔よりもガスの値段が高騰したという変化です。確かにガスの値段は年々少しずつ上がっているので、ランニングコストも増えていきます。
しかし、そのコストもリフォームすることで抑えられるかもしれないのです。
今ではエコ性能の高い給湯器やお風呂が増えています。そのため、光熱費や水道代を共に削減してくれるお風呂にリフォームすることで、毎月のランニングコストも抑えられるようになるのです。
2-8. 温度調節がしにくくなった
お風呂を長年使っていると、お湯を出したときの温度調節が効きにくくなることがあります。急に熱いお湯になったり水に戻ってしまったり。
これは給湯器の温度センサーが古くなり、感度が鈍っている可能性があります。
給湯器だけ変えれば治ることもあれば、お風呂全体の問題である可能性もあるので一度業者に点検してもらうことをおすすめします。
2-9. 脱衣所の床が柔らかくなった
脱衣所の床がギシギシする、もしくはぶよぶよしているという場合があります。この場合は早急にリフォームすることをおすすめします。
というのも、床が柔らかいということは木材が軟化しているということです。これは何を意味するのかというと、腐食です。
水が染み出したか、掛ったことにより床が腐り始めているのです。こうなるといつ底が抜けるか分かりません。非常に危険なのですぐにでもリフォームを検討しましょう。
2-10. 家族構成が変わった
新しく家族が生まれた場合や、遠方に住んでいた祖父母との同居を始めるなど家族構成が変わることもあります。
こうした場合には、お風呂の間取りや設計も変えることでより快適になります。例えばお子さんやお年寄りでもまたぎやすい浴槽のフチにしたり、滑りにくい床にすることで事故を防止したり…。
色々なリフォームの方法があります。
お風呂のリフォーム時期を早めにした方がいい理由
リフォームの時期を知らせるサインには色々なものがありました。基本的にお風呂は故障を迎える前にリフォームすることがおすすめです。
ではなぜ早めのリフォームをした方が良いのか、そのメリットをご紹介します!
3-1. 無駄なコストをかけずに済む
老朽化したお風呂を放置すると、床下まで水漏れを起こすなどより損傷が広がります。
木材が腐ったり、床下に水漏れを起こしている場合にはその土台に対する補修工事も行わなければいけません。つまりリフォーム費用が余計にかかるのです。
劣化がそこまで行かないうちにリフォームすることで最低限のコストで済むというメリットがあります。
3-2. 水道光熱費をおさえることにつながる
近年開発されているお風呂はどれもエコ性能の高いものです。つまり節水機能や、高効率でお湯を沸かせる機能などが揃っているのです。
こうしたお風呂にリフォームすることによって、今までよりも水道代や光熱費を浮かせることが出来ます。初期費用はかかるものの、ランニングコストは節約できるということですね。
3-3. 掃除が楽になる
15年以上使っているお風呂はカビがひどくなるとご紹介しました。こうなってしまうと、日々のお掃除が非常に大変です。
ブラシでこすっても、除菌スプレーをかけても中々取れないカビ。
それに対し、近年のお風呂は従来のものよりもさらに防カビ性に優れた素材で設計されています。こうしたものにリフォームすることで毎日のお掃除がグっと楽になるというメリットがあります。
3-4. 浴室事故を未然に防げる
安全設計のお風呂にリフォームすることで、浴室事故を未然に防げます。
特にお風呂の寒さに慣れてしまっている場合は要注意。突然ヒートショックを起こして倒れてしまってからでは遅いのです。
保温性が高く、滑りにくい床で適切な手すりがあり、万が一の呼び出しボタンや通話機能も付いているお風呂ならベストでしょう。より快適に安全にお風呂に入ることが出来ます。
お風呂のリフォームに最適な時期
それでは最後に1年を通して、お風呂のリフォームに最適な時期はいつなのかご紹介します!
4-1. ベストなのは春と秋
お風呂のリフォームに最適なのは、ずばり春と秋です!
お風呂のリフォームには、お風呂の使えない期間が伴います。1日で終わる工事ならまだしも、3日以上かかる工事となると銭湯や他の人の家でお風呂を済ませる必要があります。
そう考えたときに、夏は外に出るのが非常に暑く、冬は湯冷めの心配もあります。そのため春や秋なら気候も丁度よく、リフォームにはベストな時期なのです。
4-2. 早めの計画を
ちなみに春と秋は、お風呂のリフォーム以外の工事もかなり混み合う季節です。土壇場でリフォームを依頼すると工事業者がおらず、思い通りに工事が進まない場合があります。
そのため、計画は工事の2か月ほど前から着々と進めるのが重要です。
そして、春に工事を行いたい場合は4~5月の完成予定、秋に工事をしたい場合は9月ごろ完成するように余裕を持って計画することが必要です。
そうすれば万が一工期が遅れても、夏と冬の盛りにはかからずに済みます。
まとめ
お風呂のリフォーム時期についてご紹介しました!
お風呂は目立った故障がないとついつい長く使ってしまいがちです。
しかし、こうしたリフォームの時期をお知らせするサインは見逃さないようにすることで、スムーズなリフォームが可能です。